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執筆者の写真泰弘 丸山

なんで消えた症状が戻ってしまうの?



今回は施術や治療の特に最初に起きる疑問にお答えします。


誰でも経験したことがあるでしょう。

治った・改善したと思った症状がなぜ数日で戻ってしまうの?



理由はいくつかあります。

その中で、私が見てきて大きな要素と考えられるものを二つご紹介して参ります。


①ホメオスタシス(恒常性)
②潜在意識の抵抗


①ホメオスタシス(恒常性)


この単語は聞いたことはあるかもしれません。

とはいえ難しい概念ではあります。


今回はこのホメオスタシスと症状の戻りについてお伝えいたします。


ホメオスタシスの基本的概念は、

外部環境の変化によって私たちの身体は常に影響を受けていますが、

不思議なことに私たちの身体は一定に保たれていますね。

当たり前のように感じますが、すごいことです。

外部環境の変化は・・・気温・気圧を始め気象現象、感染、怪我や虫刺され他様々な刺激や圧力や変動があります。更には人間関係などのストレスなども含まれてきます。


対処は、「自律神経」「ホルモン(内分泌)」「免疫」を中心に連携して調律されています。


そこで治療・施術などを改めて考えてみましょう。

現代科学的手法でも伝統的手法でもそうなのですが、

ホメオスタシスで現状に固定されてしまっている状況に対し

治療や施術等は身体にある種の圧や刺激を与えることにより

効果や自然治癒力の発動などに向けていきます。


薬やハーブやサプリメント、更にはスパイスなども元々そういう背景があります。

そう考えてみれば、私たちの日常は刺激と圧力まみれです。


ホメオスタシスには現状を基準にセットされていますが、ちょっとした刺激ではすぐ戻されてしまいますし、効果が薄いのが私たちの身体の現状です。


施術や治療において、ホメオスタシスにより引き戻されずに、別のステージに切り替えるには、身体が刺激と感じないようなレベルのものであったりリラックスした状況でないと受け入れられないものとなります。

どんなにすごいテクニックでも一気にやればやるほど、身体はもとに戻そうとしてしまいます。


治療家や施術家はそれらの要因を見つめてその人にとってより受け入れやすいアプローチは何か?と常に試行錯誤しています。


私自身も、スポーツでの怪我も含め様々自分の体で実験してきましたが、

自然治癒力の発動と症状の消去は、

一見矛盾する現象ですので、なかなか理想通りにはいきません。


当サロンに限らず、症状の変化はもどかしいのですが、

「身体の声」という視点からみてみると、

施術後の改善したと感じるところから、どの程度の期間でどのような変化やプロセスでもとに戻っていくのか?またその時の感情等も含めて観察してみてください。

その内容がわかると、治療や施術がよりスムーズに進む可能性があります。

そこから立ち上がる気づきは自分自身の成長へもつながりますので、もどかしいながらも是非観察してもらいたいです。



このホメオスタシスは、身体のシステムや機能面からの解説となります。

実は、その奥にさらに大きな壁である「潜在意識の抵抗」というものがあります。

次回は、機能を支えているとも言える意識面からみて参ります。


ちょっと難しい点もあるかもしれませんが良かったら是非読んでみてください。

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